真夜中のダンス...?[ワーホリ]
こんにちは、昨日花屋で200円のミモザを買ってそれなりに春を満喫しているせかすみです。
ニュージーランドに一年滞在していた頃の記事を書いてます。
初めての方は是非下の記事から読んでいただけると嬉しいです!
前回の記事はこちら↓
色々なことを経験しながらもそれなりに住み込み生活にも慣れてきた頃。エミリーが予定通りの滞在期間期間を過ごして去ってしまった後、入れ替わるように新入りがやってきた。フランス人のラフだ。
彼女は旅行でニュージーランドにやってきて、後から合流する予定の人がくるまでの間、ここに滞在する予定らしい。旅行者でも滞在先にWWOOFを使うなんて、やっぱりヨーロッパでのWWOOFの知名度は高いみたい。
ラフに仕事を教えながらいつも通りの1日を過ごし、夕食を食べ終えてみんなで交代でお風呂に入った後に一緒にカードゲームをしようという話になった。ここにきてから娯楽なんてしてなかったから久しぶりに本当に楽しい時間を過ごした。
みんなでひとしきり盛り上がった後、明日も早いので寝ようということでリビングを片付けてバス(寝床)に戻ろうとした時にことは起こった。
突然大きな物音が聞こえたと思って振り向くと、
ラフが机の上で手足をばたつかせていた。
アホな私は最初楽しすぎて机の上で踊り出したと思って笑っていたのだが、だんだんと状況を把握し始めると彼女がパニックに陥ってることに気づいた。(今振り返ると、何故踊っていると思ったのか自分でも理解に苦しむ)
みんなで彼女を落ち着かせながら一体何があったのか聞くと、カトラリーを取ろうと引き出しを開けた時にネズミが出てきたらしい。
ラフは説明しながら泣き出してしまい、明日ここを出ていくといった。
私にとってもラフの話は理解に容易いことだった。私もここに来るまでは、毎日食事がにんじんとじゃがいもと肉、スーパーにすら行けない生活を送るなんて全く想像もしていなかった。
ネズミはここで生活しながら何度か出会したことはあったが、家の中ではみたことはなかったのでラフは不運だったと思う。
そうでなくとも、潔癖な人は絶対こんなところでは暮らせないと思うしラフもそんな感じだったから、どの道ここで暮らすのは二日と持たなかっただろう。
翌朝、ラフはフィオナの運転する車でここを去っていった。
朝食を摂りにリビングに行くとハネスとマギーが苦虫を潰したような表情をしていたので、どうしたのかと聞くとどうやらジョンがご機嫌斜めらしく、すれ違いざまに"I'm in a bad mood(機嫌が悪い)"と言っているのが聞こえたらしい。
ラフはジョンになんと言ったのかすごく気になるが、連絡先も聞けないほど別れが早かったのでそれはわからずじまいだ。