sekasumi’s blog

今日も世界のどこかで投稿中

身についたスキルは乳搾りでした。[ワーホリ]

こんにちは、飲むヨーグルトのみかんにハマっているせかすみです。

ニュージーランドに一年滞在していた頃の記事を書いてます。

初めての方は是非この記事から読んでいただけると嬉しいです!

sekasumi.hatenablog.jp

前回の記事はコチラ

sekasumi.hatenablog.jp

登場人物
ジョン 住み込み先のオーナー
フィオナ ジョンの妻
ニック イギリスの高校卒業したてのドイツ人

ここでの生活も残り一週間。ついにニックもここを去る日がやってきた。この後は違う国に行くらしい。確かニューカレドニアだと言ってたような気がする。

それと入れ替わるようにやってきたのは、ペルーから来たソフィーだ。年齢は覚えていないけど二十歳前後だと思う。そしてめっちゃ可愛い。私が今まで肉眼で見てきた人類の中で一番可愛いと思っている。ペルーにはこんな子がゴロゴロいるのかな。だとしたらすごいな。

ソフィーが来た頃から、夕方の仕事が増えた。牛の乳搾りだ。牛を飼っているなんて知らなかったがトラクターみたいなものに乗って5分くらいのところに大きな敷地がありそこに牛が二頭いた。

そのうちの一頭を任されることになったのだが、なんせヤギの乳搾りを三週間毎日こなしていた私にとっては大きさが変わったくらいの変化しかなかったので難なくこなせた。むしろヤギの方がよく動くからやりづらいかもしれない。

その様子を見たフィオナに日本で酪農家になったらと提案されたのだが、大変そうだからやめておくと返した。動物を飼育することの大変さはここに住んで実感したことの一つだ。

もう一つ仕事があって、ここの周辺でツアーがあってここがその中継地点の一つらしくフィオナにツアー参加者への自家製のコンブチャの販売をソフィーと任された。仕事内容は至ってシンプルでやってきたツアー客に試飲をしてもらって販売する要するに店番みたいなものだ。

ツアー客は30分おきくらいにしかこないから、その間ソフィーとたくさん会話をした。彼女はベジタリアンだった。ここで暮らすのはベジタリアンにとっては苦痛以外の何者ではないのかと思うのだが、意外とここでの暮らしに適応できてるのが少し不思議だった。

どうしてベジタリアンになったのか率直に聞いてみると、動物は友達だから食べるものではないかららしい。それを聞いて言いたいことはたくさんあったのだが、この話題は繊細ものだと私にもわかっていたのでこれ以上何かを聞くことはしなかった。

ペルーでは大麻は普通に吸っているということも教えてもらった。ソフィー曰く大麻は病気の治療でも使われているからタバコよりはいいものらしい。少しいろんな意味で私との価値観の違いを感じて面白いなと思った。

そしてついに最終日がやってきた。フィオナに最寄りのバス停がある図書館まで送ってもらって無事バスに乗り込み次の住み込み先へと向かった。そして新しい住み込み先の女性が迎えにきてくれたのだが、ちゃんと家の中に私の部屋があり荷解きを終えてリビングに向かうと”何か温かいものを飲む?"と聞かれた。その時感じた感情はなんとも言えないものだった。今まで当たり前にあった言葉に久々に再会したみたいな。うーん、語彙力なくて表現できないのがもどかしい。

そこでは噂通り、週休2日、1日5時間の労働だったのでジョンの所は桁違いに労働時間が長かったことを改めて感じたけど、それでもあそこで過ごした一ヶ月間は、一生忘れられない濃密な経験ができたので頑張って良かったと思う。

気が向いたら、おまけで小話をいくつかまとめて書こうと思います。